DeNAドラ1上茶谷プロ初実戦登板へ 藤原には「打たれたくない」
「DeNA春季キャンプ」(19日、宜野湾)
DeNAのドラフト1位・上茶谷大河投手(22)=東洋大=が19日、プロ入り初の実戦登板へ意気込みを示した。20日のロッテとの練習試合(宜野湾)に先発で2イニングを予定。内容を重視してマウンドに上がる。
少しの緊張感があった。朝、球場入りする際の表情は普段より固く映った。いよいよ“デビュー戦”だ。「そんなに抑えてやろうと思うんじゃなく、自分のポイントを試合前に整理し、その結果抑えられたらいいなと思います」。意識する部分は明かさなかったが、静かに闘志を燃やした。
同じ大卒ドラ1でチームの先輩・今永からは「アピールとかあまりそういうことは考えない方がいい」と助言をもらった。お前の実力はみんな知っているから気楽に投げろ-。ドラフト1位という看板のプレッシャーをはねのけ、ルーキーイヤーからローテーションの一角としてフル回転した先輩左腕の言葉が胸に響いた。
ロッテとは大学時代に年に1回、2軍と交流試合を行っていたこともあり「何人かは対戦したことがある」と幾ばくかの情報は頭の中に記憶されている。注目度の高いドラフト1位・藤原(大阪桐蔭)については「打たれたくないですね。スポーツニュースに出てしまうので」とジョーク交じりでコメントした。
18日がキャンプ休日だったこともあり、この日はブルペンで軽く投げ、感覚を確かめた。期待の新人が出陣の時を迎える。