巨人・ビヤヌエバ、少年時代はリアル一発貫太くん メジャー20発の原点は大家族

 昨季パドレスで20本塁打を放った長打力を引っ提げて巨人に入団したクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)は野球アニメ「一発貫太くん」を地で行く家庭で育った。男10人、女6人の16人きょうだいの八男坊として生まれ、少年時代は家族で構成されたチームに所属。メキシコの州大会で優勝した経験もあるという。V奪回の鍵を握る助っ人の素顔に迫る。

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 ◆生まれ 1991年6月19日、メキシコ合衆国ハリスコ州グアダラハラ出身。サッカーが盛んな国ながら野球をしていた父・へススさんの影響で9歳から始める。「父が生まれたメキシコ北部は野球が盛ん。アマチュアレベルで野球をやっていて父の影響で野球を始め、キャッチボールはよくやっていた」

 ◆16人きょうだい 男10人、女6人の大家族の八男坊。男兄弟10人は野球経験者。「兄たちは勉強に一生懸命だったが、僕は勉強よりも野球に一生懸命。プロまでいけたのは自分だけ。野球をやっていなかったら、弁護士になりたかった」

 ◆兄弟で野球チーム 少年時代に全ポジションを兄弟で守る兄弟チームに所属。自身は主に内野全ポジションを守った。長男が主に投手。捕手は次男。「父親が監督で、内野がメインだったが、投手も捕手もやったことがある。(一発貫太くんのチームみたいに)犬はいなかった。友達が助っ人で来るときもあったが、兄弟で州の大会の一番、トップにはなったよ。ファミリーだが、強いチームなので地域の野球場を優先的に使わせてもらえた」

 ◆麺類大好き 来日後は麺類が好物に。ラーメン、日本そば、うどんと全てチャレンジ。最近は担々麺にはまっている。

 ◆趣味 アクション映画鑑賞。キャンプ休日はネットフリックスで1日2本は見る。好きな俳優は「デンゼル・ワシントン」。端正な顔立ちで幼少時代、女子からプレゼントや手紙をもらったりしていたが、野球に夢中で、俳優は目指そうとは思わなかった。

 ◆家族孝行 プロ入り後苦節9年目、17年9月にパドレスで初のメジャー昇格。「自分の兄、おいっ子を含め親族のために40席、用意した」

 ◆大谷翔平と月間最優秀新人 パドレスで18年4月のナ・リーグ月間最優秀新人賞を受賞。ア・リーグはエンゼルスの大谷。「(大谷は)怪物ですね。あれだけ速い球を投げて、あれだけ打球を飛ばしてすごすぎる」

 ◆左投手キラー パドレスでは18年に左投手からは打率・336、14本塁打。一方で右投手は打率・189、6本塁打。左投手キラー。「監督から左投手の起用が多くなると言われて、左投手の情報を頭にたたき込んだよ」

 ◆目標の選手 12年に現役を引退した通算2726安打を放ったチッパー・ジョーンズ(元ブレーブス)。「僕の子どもの頃からの憧れの人。よくマネをした」

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▼一発貫太くん 野球を愛する少年・戸馳貫太を主人公にした野球アニメ。三男の貫太を含めたきょうだい8人を中心に構成された草野球チーム「ホーマーズ」の奮闘ぶりが描かれた。人数が足りないため「9番・右翼」に、飼い犬・十兵衛が入り、犬特有の足の速さと動物的カンが大事な戦力として重宝される。元プロ野球選手だった父・球太郎は試合中の事故で他界。母・久美子は、夫との死別から野球嫌いになるも、貫太の野球への情熱からチームのオーナー兼監督に就任。移動式ラーメン屋を営む肝っ玉母ちゃんで、商売で使用していたトラックを改造したトレーニング施設で子供たちと犬1匹を鍛えた。

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