新筒香に阪神007が警戒警報 DeNA主砲がさらなる進化
「練習試合、ヤクルト3-3DeNA」(21日、ANA BALLPARK浦添)
DeNA・筒香嘉智外野手(27)が21日、ヤクルトとの練習試合に「4番・DH」でスタメン出場し、初回の第1打席で今年の実戦初安打をマークした。新フォームに取り組む主砲の目の覚めるような一打に、阪神の007は要警戒の姿勢を示した。
強烈な打球だった。初回、1死一塁の場面。追い込まれてから小川の133キロフォークを捉え右前へ。右翼の雄平が突っ込むもバウンドが合わず後逸し、一塁走者が生還。筒香も二塁へ到達した。
「順調だと思います」とここまでの調整に一定の手応えを示したが、「まだ実戦(出場が)2試合目ですし、わからないこともあるので」と納得はしていない。やや前傾姿勢で構え、足の上げ幅を少なくした新フォームを完全に会得するため、練習を重ねていく。
この新フォームの打撃に脅威を感じたのは視察した阪神の御子柴スコアラー。「ミートの確率が上がりますよね。体が全然動かなくなった」と警戒心を強めた。昨季、阪神は筒香を打率・226、2本塁打とセ・リーグで最も抑え込んだ。本来ならば打率・354、12本塁打と大暴れされたソトに強いマークがいくはずが、そのソトよりも「筒香を警戒した方がいい」との姿勢を示した。
主砲の調整ぶりにラミレス監督は「新しい打撃フォームにして、より1球1球に対して考えながら打っている」と納得の表情を浮かべる。さらに、「打率だけではなくよりパワーもつけて、本塁打の数も上がるのではないか」と昨季38発からの上積みを期待した。不動の4番が開幕に向けて、着々と準備を進めていく。