日本ショック…24年パリ五輪、野球落選 ソフト、空手と候補にも残れず
2024年パリ五輪組織委員会は21日、パリで国際オリンピック委員会(IOC)に開催都市枠で提案する追加種目の候補を発表し、20年東京五輪で3大会ぶりに復活する野球・ソフトボールや沖縄発祥の空手が落選した。東京大会で初採用となるスケートボード、スポーツクライミング、サーフィンは候補に入り、昨年の夏季ユース五輪で初めて実施されたブレークダンスも選ばれた。
若者人気を強く意識するIOCの傾向が色濃く影響する選定となり、日本にとっては金メダル有望競技の野球・ソフトボールや空手が外れて大きな打撃となりそうだ。
追加されるのは4競技計12種目。選手枠は男女同数で総数は248となる。ブレークダンスは男女各1種目、スケートボードはストリートとパークの男女各2種目、スポーツクライミングはスピードのほかに、ボルダリングとリードの複合の男女各2種目、サーフィンはショートボードの男女各1種目が選ばれた。
組織委のエスタンゲ会長は会見で「四つの追加候補以外を新たに選ぶことはない」と明言した。
IOCは開催都市が提案できる追加種目について3月のプログラム委員会と理事会での審議を経て、6月の総会で承認を諮る予定。さらに東京五輪での実施状況を検証し、20年12月の理事会で各種目の選手数を含めて最終決定する見通し。
パリ五輪の実施競技は東京と同じ「28」で確定済み。野球・ソフトボールや空手の存続には再び追加種目に選ばれる道しか事実上なかった。