楽天・ブラッシュ オープン戦初打席いきなり菅野撃ち弾

 「オープン戦、巨人3-6楽天」(23日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 日本球界屈指の右腕を、ひと振りで打ち砕いた。楽天期待の大砲ジャバリ・ブラッシュ外野手が「4番・DH」でスタメン出場。そのオープン戦初打席。二回無死から巨人・菅野が投じた151キロの直球を完璧に捉え、左中間最深部まで運ぶ先制ソロを放った。

 菅野の情報は入っていた。「いい真っすぐ、いい変化球、いい制球力でしっかり投げてくると聞いていた」とブラッシュ。その上で「シンプルにベース上の球を力強く振ることを考えた」という。

 この1本では終わらない。続く三回1死の場面。「緩い球を狙おうと思っていた」と、巨人2番手・野上の107キロのカーブを左前へ運ぶ安打で対応力の高さを見せつけた。

 バットのヘッドを投手側へ向け、両足を閉じる独特の打撃フォーム。「(元ロッテ)フリオ・フランコも同じようなフォームだったと聞いたし、王貞治にも似ていると思っている」とレジェンドたちを例に挙げて上機嫌のブラッシュ。チーム待望の長距離砲が、最高のスタートを切った。

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