ロッテ・ドラ1藤原の策士守備 西武・山川の憤死誘う頭脳プレー魅せた

 「練習試合、西武2-4ロッテ」(23日、春野総合運動公園野球場)

 ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭=が西武との練習試合で頭脳的守備を披露した。

 確かな“策略”とともに圧巻のレーザービームを魅せた。三回2死一、二塁。森が中堅・藤原の左に適時打を放つと、一走・山川が二塁を蹴り三塁へ。打球を処理した藤原が三塁へワンバウンド送球すると三塁・鈴木のグラブに収まり、山川は憤死。「(山川が)走ってくれないかなと見ていた。(打球への)チャージのスピードを落とした。(アウトは)いけるかと思った」。打球を追うスピードをわざと緩め、山川を憤死へと誘ったのだ。

 2度目の「中堅・2番」でスタメン出場。一、二回は連続で四球を選び、五回は先頭で右前打を放った。出場すれば必ず魅せる18歳。それでも「(安打が出ない時は)肩、守備、走塁でアピールしなきゃいけない」と生き残りをかけてプレーを続ける。井口監督は「いい刺激になっている。開幕までどこまで食い込めるか」と話す。

 策略と必死さが同居した藤原が3・29をマジでにらんでいる。

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