巨人、V奪回へ解消が不可欠な3つの課題 「勝利の方程式」を担うのは誰か

 巨人は28日、沖縄・那覇キャンプを打ち上げた。

 原監督の就任、大型補強で注目度が高まっている今季。新戦力の丸、中島ら野手陣の調整は順調。炭谷を軸とした捕手陣のレギュラー争いも激しさを増している。

 ファンの期待感も高まっているが、4シーズンも優勝から遠ざかっており、課題は山積。チームの立て直しは容易ではない。開幕まで1か月。V奪回へ解消が必要不可欠な「3つの課題」の現状を分析する。

 ◆勝利の方程式

 最大の懸念材料といえるリリーフ陣。守護神候補の最有力はクックだが、実戦での登板はなく、実力は未知数だ。デイリースポーツ評論家の関本四十四氏は「球威がどこまで上がってくるか。けん制やクイックも大事になる」と、注目する。

 マシソンが出遅れ、上原も2軍。不調の沢村の先発再転向が決まったことで実績あるメンバーは不在で、顔ぶれは昨季と一新される可能性もある。ここまでの実戦では原監督が「山口鉄也2世になってくれたら」と期待する吉川光、3年目の左腕大江、15年ドラフト1位の桜井らのアピールが続いているが、「今は怖い物知らずで投げられているけど、一線級の打者にどこまで通用するか」と関本氏。宮本投手総合コーチは「3月2週目ぐらいから(勝利の)方程式を確立できるようにしたい」と話しており、開幕まで試行錯誤の1カ月となりそうだ。

 ◆木曜の男

 昨季の木曜成績は5勝13敗で、一昨年は3勝12敗。3連戦の3戦目、先発ローテの5、6番手が投げる試合で大きく負け越したことも、チームが波に乗り切れない要因だった。対象的に昨季の広島は月曜日以外、すべての曜日で勝ち越していた。

 現状は菅野、山口、メルセデス、ヤングマンの4人に続く先発候補は決め手を欠く状態。岩隈が2軍スタートとなり、田口、今村、ドラフト1位・高橋優(八戸学院大)、野上らで残り2枠を争っているが、アピールが物足りないようだとファーム組からの逆転もありそうだ。

 ◆5番打者

 2番に丸を置く新打線で、原監督がキーマンに掲げる5番打者。昨季は岡本の後を5番が定まらなかったが、指揮官は助っ人に託したい方針だ。26日の中日戦ではゲレーロが3ランを放ち、実戦で20打数6安打。ビヤヌエバも20打数5安打と大差はない。

 ただ、投手陣で外国人3枠を使うようだと、新外国人のビヤヌエバか一昨年の本塁打王ゲレーロのどちらかが、2軍スタートとなる可能性もある。

 オープン戦が本格的に始まる3月。「チームを大きくしていく」と語る名将の決断に注目が集まりそうだ。

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