玉川大・山田綾が力投でプロへ猛アピール 巨人3軍戦で5奪三振

 「プロアマ交流戦、巨人13-0玉川大」(5日、ジャイアンツ球場)

 プロ注目の玉川大・山田綾人投手(3年・桐光学園)がプロ相手に真っ向勝負で収穫を得た。巨人3軍戦に先発し、5回4失点。2被弾したが、自慢の直球を武器に5つの三振を奪った。

 右腕の持つ素質の一片は見せた。初回の第1球から144キロ。カウント2ボール2ストライクから、この日最速となる146キロの速球で空振り三振に斬った。五回1死二塁で迎えた4番・宇佐見に対しては、「けっこう疲れてきていたんですけど、最後の力を振り絞りました」と外角いっぱいの144キロで見逃し三振。1軍経験もある打者を仕留め、小さくガッツポーズを作った。

 4日に鹿児島・南さつま市での合宿を終えて、対外試合は今季2度目の登板だった。直球はほぼ常時140キロ台をマーク。「手応えとしては、ストレートではコースに決まれば差し込めたりファウルを取れた」と自信をつかんだ。

 首都大学リーグ2部に所属しながら、186センチ、94キロの恵まれた体格から放たれる最速151キロ右腕としてNPBスカウトからの視線を浴びている。本人も明確にプロを意識。「2部だからこそ、もっと圧倒的な目立つ部分がないと」とリーグ戦へ闘志を燃やす。

 青葉緑東シニア時代からの恩師で、本評論家の関本四十四特別コーチは「(きょうの出来は)40、50点」と手厳しい。しかし、辛口採点は山田綾への期待の裏返しだ。同大学初となるNPB入りへ、勝負の1年はすでに始まっている。

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