「オープン戦、中日０－５ＤｅＮＡ」（７日、ナゴヤ球場）

　開幕ローテ入りへ死角は見当たらない。オープン戦初登板初先発となったドラフト１位・上茶谷（東洋大）が、一人の走者も出さず４回を投げ切った。

　直球は最速１４５キロを計測。カットボールも切れ味鋭かったが、「ガチガチに三振を狙いにいったボールが簡単にカットされた。ストレートで簡単に空振りが取れないというのは、自分に足りない部分だなと思いました」。ゼロを並べても表情に満足感はない。

　このまま中６日で登板を続ければ、初先発は４月４日のヤクルト戦（神宮）、次戦は１１日の阪神戦（甲子園）だ。特に虎には昨季８勝１７敗とダブルスコアをつけられ、５年連続で負け越した相手。１月の段階で上茶谷は「そういう（チームの）苦手意識っていうのをなくして、自分の投球ができれば」と“虎アレルギー”の払しょくに貢献したい考えを口にしていた。

　ラミレス監督は「ローテーションの中に入ってくる可能性はかなりある」と高評価。安定感際立つルーキーが、負の歴史に終止符を打つ。