オリックス“因縁右腕”に目にもの見せた 移籍した金子を攻め逆転勝利
「オープン戦、オリックス7-5日本ハム」(10日、京セラドーム大阪)
“因縁右腕”に目にものを見せた。オリックスから日本ハムに移籍していった金子を攻めての逆転勝利。“前哨戦”での白星に西村監督が手応えを隠さない。「今日投げてくれたのは大きい」。開幕カードの相手は日本ハム。その2戦目で先発してくる、かつての同僚に嫌なイメージを植え付けた。
怒濤(どとう)の4連打を浴びせた。2番手・金子を攻めたのは3点を追う六回。1死から後藤が左翼フェンス直撃の三塁打を放つと次打者・若月が中前適時打。「1本打ててよかった。初めてなので、打席で見るのは」。捕手としての印象と違う金子の球筋を確認し収穫を得た。
なおも1死一塁からは鈴木昂が左中間へ適時二塁打を放ち、1点差に。これで勢いに乗り七回は、白崎が3番手・秋吉から右中間席へ同点ソロ。さらに、T-岡田の中前勝ち越し打で勝利を決めた。
必勝を期す。昨季後のオフ、球団が自由契約後の残留を認めた中で金子は日本ハムへ…。西村監督が本番をイメージする。「開幕2戦目に向けどう対策を練るか。そういう意味でも(金子の登板は)大きかった」。この日の“金子撃ち”を生かさない手はない。
勝負の瞬間が待ち遠しい。「開幕カードに勝つか負けるかではエラい違い」と西村監督。お膳立ては整いつつある。あとは打つだけだ。