侍J快勝!スピード&パワー 稲葉監督「収穫多い2試合だった」
「強化試合、日本代表6-0メキシコ代表」(10日、京セラドーム大阪)
稲葉篤紀監督(46)が率いる野球日本代表はメキシコ代表と強化試合の第2戦を行い、6-0で快勝して対戦成績を1勝1敗で終えた。
命題に掲げる「スピード&パワー」が凝縮されての快勝劇に、稲葉監督の表情が緩んだ。吉田の満塁弾で主導権を握り、走っては5盗塁とメキシコをかく乱。「勇気を出してやってくれたのが大きかった」と積極性を失わなかったナインを褒めた。
前夜は京田の痛恨の走塁ミスで幕切れとなったが、この日も「積極性を継続してやっていこう」と送り出した。初回の吉川の二盗から始まり、大山、中村、大城、京田が果敢に次の塁を陥れた。「日本はこういう攻撃」と井端内野守備走塁コーチ。持ち味を発揮し、流れを渡さなかった。
若手を多く呼んで臨んだ今回の強化試合。指揮官は「選択肢も増えた。収穫の多い2試合だった」と総括した。1勝1敗という結果以上に、フレッシュな選手の素質に手応えをつかんだ様子だった。