日本ハム・ドラ1輝星0封デビュー 手応え十分最速146キロ「キレ感じられた」
「教育リーグ、日本ハム5-0楽天」(12日、鎌ケ谷スタジアム)
日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が12日、教育リーグ・楽天戦(鎌ケ谷)で対外試合初登板を果たした。最速146キロの直球を主体に勝負を挑み、1回を1安打1三振無失点。同球場で平日に開催した春季教育リーグの試合で観客動員数が初めて1000人を超えたフィーバーの中、大器の片りんを示した。
とても高卒ルーキーとは思えない。対外試合デビューでも全く動じない。吉田輝が、堂々たる投球を見せた。
4番手として七回からマウンドへ。鎌ケ谷スタジアムが平日に開催した春季教育リーグの試合で、過去最多の544人を大きく上回る1306人が詰めかけたスタンド。大きな拍手と歓声を浴びたが、甲子園のスターは「緊張感は特になく、試合に入れたので良かった」と平然と言ってのけた。
先頭のヒメネスにこそ四球を与えたが、続く岩見をこの日最速となる146キロの高め直球で空振り三振に仕留めた。「球速以上に自分の求めているキレを感じられた」。その後1死一、二塁とピンチを広げたが、最後は直球で橋本のバットをへし折り、二ゴロ併殺でスコアボードに「0」をともした。
1回を1安打1三振無失点。20球を投じたが、そのうち18球は直球で勝負を挑んだ。「将来的に(ソフトバンクの)千賀投手のようになれる可能性を感じる直球だった」と、抑えられた橋本が舌を巻いたほど。一塁走者へのけん制など落ち着いたマウンドさばきは新人離れしており、荒木2軍監督は「ピッチャーとして大事な資質。評価していい」と目を細めた。
「プロの試合ってこういう感じなんだなと分かったので楽しかった」と屈託のない笑みを浮かべた吉田輝。次回は2軍の本拠地“開幕戦”となる19日のイースタン・ヤクルト戦(鎌ケ谷)で2イニングを投げる予定。公式戦デビューでさらに進化した姿を披露する。