巨人・坂本工 2回0封5K 4日支配下登録の24歳タカ主力なで斬り!
「オープン戦、ソフトバンク3-2巨人」(13日、ヤフオクドーム)
圧巻の投球だった。1点ビハインドの五回から2番手で登板した準硬式出身の巨人の坂本工が、2回5奪三振の快投で無失点。4日に育成から支配下に昇格したばかりの右腕は「ボールが続いても立て直せたのが、いい結果につながった。カウントを悪くしても三振が取れたことが収穫」と納得の表情で振り返った。
五回は対戦した3人すべてで初球から連続ボールとなったが、いずれも三振に。六回は先頭・柳田に安打を許した後、デスパイネ、塚田を連続三振に仕留めた。「フルカウントになってからでも三振が取れるってことだよね」と宮本投手総合コーチ。信頼度がまた一段階、上がった。
オープン戦4試合で、防御率は0・00。若手の中継ぎでは29人連続無安打に封じている大江に光が当たる中で、背番号58も負けじと存在感を示す。観戦した山口オーナーは「新しいピッチャーが出てきてくれれば楽しみです」と、し烈なアピール合戦を歓迎した。
原監督は「三振5つ?」と目を丸くし「成長の跡が見られますね」とうなずいた。このまま好投が続けば、勝利の方程式の一角を担うことも現実味を帯びてくるが「深くは考えていない。言われたところで役割を果たせれば」と坂本工。無欲を貫いての好投で、開幕1軍をグイッと引き寄せた。