がん闘病の大島康徳氏 欠陥住宅との戦い明かす 取り壊しての新居建設を決意

 がん闘病中の日本ハムの元監督で野球評論家の大島康徳氏(68)が15日、TBS系「爆報!THEフライデー」に出演し、都内に建設した自宅(地上2階地下1階)の欠陥が明らかになり、裁判にまで発展した出来事を振り返った。

 放送前には自身のブログを更新。「今、ドキドキしています。落ち着きません(笑)皆様に予めお伝えしておきますが…以前住んでいた家衝撃的な物が見えてしまうかも?」と記し、番組では1993年に購入したマイホームの床が腐った脱衣場や、多数の雨漏り跡などの欠陥を公開。

 建物代約5000万円の一軒家は購入直後から寒さがきつく、トイレやエアコンから水漏れが起こるなど、工務店に発注した図面とも違うつくりになっている点もあり、いくつもの不具合があったという。

 その後、天井が落ちる大きな事故も起き、大島が業者に依頼して調査に乗り出すと、耐震性や断熱材が一部欠落しているなど多数の欠陥箇所が発見され、工務店を訴え、裁判に発展した。

 大島氏は補修費や慰謝料で総額約6800万円を求めたが、建築後19年が経過していたこともあり、裁判は長期化。4年にも及んだ裁判の中、2016年10月に大島氏のステージ4の大腸がんが発見された。

 大島氏はブログで「欠陥住宅+震災+長引く裁判と、色々と事情が重なりかなりダメージを受けてしまいました」と告白。治療に専念するために裁判に区切りを付け、「悔しいけど、どっちかを取るしかなかった」と振り返り、6800万円を求めながら補修費を含む約300万円で裁判を終えた。

 その自宅については取り壊し、建て替えを決意。次男で芸人の大島雅斗が過去に建設会社で働いていたこともあり、新居の建設をリード。大島氏も雅斗に「家を託す。頼むよ」と語りかけていた。

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