ヤクルト・村上2戦連発3号3ラン 若き大砲に慢心なし
「オープン戦、ヤクルト5-7ソフトバンク」(17日、神宮球場)
覚醒の予感がたっぷり詰まった一撃だった。ヤクルトの若き大砲・村上が、2戦連発となる3号3ラン。四回1死一、二塁、ソフトバンク先発・高橋礼の内角高め真っすぐを、軽々と右翼スタンドに放り込んだ。
村上に「慢心」の2文字はない。前日は本塁打以外は3三振。宮本ヘッドらに指導を仰ぎ「軸足で回る」などのアドバイスを受けた。その助言に結果で応えた。
二回の第1打席では中前打。オープン戦2度目のマルチ安打もマークした。これで3月2日の巨人戦(東京ドーム)から7試合連続安打。アピールを続ける村上は「感覚的なことなんですけど…。アドバイスが結果となって出てくれてよかった」と相好を崩した。
試合前には新入団選手紹介があった神宮球場。村上は昨年、新入団選手紹介があった3月18日、1日限定の1軍出場で2安打を放った。あれから1年。「まずは開幕1軍。その先にレギュラーがある」と19歳が狙う三塁の定位置はもう、手の届くところにある。