星稜のエース奥川が登場、履正社打線と激突【センバツ第1日目】
第91回選抜康応野球大会が23日、甲子園でいよいよ開幕する。第1日の各カードの見どころを紹介したい。
【第1試合】呉(広島)-市和歌山(和歌山)
開幕試合は、市立校対決となった。呉は今大会出場校で唯一の本塁打0だが、機動力と小技を絡めて得点を重ねていくのが攻撃パターン。打たせて取る投球が持ち味のエース・沼田仁投手(3年)をバックがもり立てる。
市和歌山は左腕の岩本真之介投手(2年)と右腕の柏山崇投手(3年)の継投で失点を防ぐ。旧チームから正捕手を務める米田航輝捕手(3年)のリードがカギとなりそうだ。
【第2試合】高松商(香川)-春日部共栄(埼玉)
名門校同士がいきなり初戦で激突する。高松商は香川卓摩投手(3年)、中塚公晴投手(3年)の二枚看板で戦う。攻撃面では昨秋の神宮大会でも一発を放った立岩知樹内野手(3年)の打棒に期待が懸かる。
春日部共栄の大黒柱はエースで4番の村田賢一投手(3年)だ。前監督の部員への暴力行為を受け、2月に部長だった植竹幸一監督が就任。公式戦初采配となる手腕も注目だ。
【第3試合】履正社(大阪)-星稜(石川)
今大会屈指の好カードにして、優勝候補対決となった。星稜は大会ナンバーワン投手・奥川恭伸投手(3年)を擁し、寺沢孝多投手(3年)ら控え投手も充実。打線も4番・内山壮真内野手(2年)ら好打者がズラリと並ぶ。
履正社もプロ注目のスラッガー・井上広大外野手(3年)を筆頭に打線の力はトップクラスだ。8日の練習試合で左手に打撲を負ったエース左腕・清水大成投手(3年)の状態が心配だが、植木佑斗投手(3年)も実力は申し分ない。