第一線を走ってきた２人だからこそ分かり合えるものがある。平成の名勝負を繰り広げ、ともに海を渡った。前日のイチロー引退表明を受け、中日・松坂大輔投手（３８）が２２日、球団を通して天才打者に送った言葉には、偉大な先輩への感謝があふれていた。

　「イチローさん、２８年間お疲れさまでした。今は感謝の気持ちをとにかく伝えたいです。プロ入り前からその姿を追いかけ、イチローさんがいたから、今の僕があります」と自身の成長につなげてきた。

　いつかこの日が来ることは、どこかで覚悟もしていた。「ただ、できることならば、もう一度イチローさんに投げたかったです…。いろいろと話したいこと、聞きたいことがあるので、また今度食事に連れて行ってください！」。最後はちゃめっ気たっぷりに締めくくった。