讃岐のドクターK 高松商・香川5連続含む13K 継投打診に「イヤ!」
「選抜高校野球・1回戦、高松商8-0春日部共栄」(23日、甲子園球場)
讃岐のドクターKだ。古豪・高松商の先発左腕・香川卓摩投手(3年)が9回120球を投げ、13奪三振をマークした。
初回、先頭打者から空振り三振を奪うと二回から三回にかけて3者連続三振。五回2死一、三塁というこの試合唯一のピンチも見送り三振で切り抜けると、そこから5者連続K。直球が切れ、スライダー、カットボール、チェンジアップがさえた。
五回には3番打者として2点打を放つなどバットでも勝利に貢献。打線も15安打で8得点と投打ともに申し分ないスタートとなった。
長尾健司監督(48)「香川は立ち上がり落ち着いて入れた。練習よりも本番に強い。ある程度打たれると思ったが、予想以上に心のコントロールが良かった。9回は継投も考えたが、本人がイヤといった」と話し、周囲を笑わせた。次は市和歌山戦。選抜の初代王者の快進撃は続くのか。