古豪の高松商 史上2校目の大正、昭和、平成3元号Vへ好発進
「選抜高校野球・1回戦、高松商8-0春日部共栄」(23日、甲子園球場)
高松商のエース左腕・香川卓摩投手(3年)が、4安打13奪三振で9回を完封した。
165センチ、62キロの小柄な体からキレのある直球を強気に投げ込み、スライダー、チェンジアップ、スクリューなど多彩な変化球で相手打線をほんろう。五回二死から5連続三振を奪うなど120球の快投で初戦を突破し「甲子園を楽しみにしていた。変化球をうまく使えたし、内角の直球も良かった。リズムよく投げてチームに流れを持ってきたかったので、良かったと思う」と胸を張った。
打っては1-0の五回に2死二、三塁から右前へ2点タイムリー。エースのしぶとい打撃で火がついた打線は、計15安打で8点を奪った。
同校は1924年の第1回大会覇者で、甲子園で春2回、夏2回の優勝を誇る伝統校。平成最後となる甲子園で、松山商(愛媛)に続く史上2校目の大正、昭和、平成の「3元号V」に期待がかかる。2回戦の相手は市和歌山。香川は「次も自分の持ち味を出して、応援してくれる人たちに1勝を届けたい」と力強く誓った。