履正社・関本勇輔捕手 初聖地で父の偉大さ改めて実感
「選抜高校野球・1回戦、星稜3-0履正社」(23日、甲子園球場)
憧れの父と同じ舞台、同じ役割で履正社(大阪)・関本勇輔捕手(2年)が打席に立った。0-2の八回2死一塁、阪神で“代打の神様”として活躍した賢太郎氏(40)の長男である背番号12が代打で出場。「決めてました」と初球からスイング。148キロ直球を三塁へ転がすと、相手の送球ミスを誘った。記録は三塁手の失策だったが、出塁してみせた。
「お父さんみたいに、結果を残せなかった。あそこで打つ難しさを感じました」。聖地で大歓声を受ける父の背中を追って野球を始め、たどり着いた初の聖地。実際にプレーしたことで、改めて偉大さを実感した。
昨秋までベンチ入り未経験ながら、大舞台でのメンバー入りを果たした。父は天理時代、96年夏に出場し1安打。関本は「『自分より出場のタイミングが早いな』と言われました」と明かした。
「お父さんみたいにもうちょっと粘って、いやらしいバッティングをしたかった。2本打って超えられるように」。初陣での悔しさをバネに成長を誓った。