盛岡大付・エース阿部「走り込んだ成果」155球の熱投で勝利呼び込む
「選抜高校野球・1回戦、盛岡大付属3-2石岡一」(25日、甲子園球場)
土壇場で追いつき、延長十一回にサヨナラを決めた。八回まではわずか2安打、11奪三振に押さえられていたが、九回に3安打を集め、同点に。最後は相手の守備の乱れもあって劇的な勝利を挙げた。関口清治監督(41)は「粘り強く戦った結果。岩本君は予想以上に直球が速く、変化球も切れていた。それでも九回まで2点に踏ん張った阿部の粘りが大きかった。きょうはバッテリーの勝利。九回はよくつないでくれた。岩本君には押されっぱなしだったが、うちに少しだけ運があった」とホッとしたような表情を浮かべた。
155球を投げ抜いたサウスポーの阿部秀俊投手(3年)は「素直にうれしい。中盤から調子が上がった。冬場に走り込んだ成果」とニッコリ。最後の投ゴロを放った愛妻・島上眞綾捕手(3年)も「どん詰まり。気持ちよく終わりたかったが勝てて良かった」と苦笑いだった。
2回戦は第1試合で延長戦を制して勝ち上がった龍谷大平安との一戦。「強いチーム。全力でぶつかります」と関口監督は前を向いた。