国士舘の“小さなボンズ”黒沢孟朗が奮闘 167センチの体で独特フォーム

 「選抜高校野球・1回戦、明石商7-1国士舘」(27日、甲子園球場)

 小さな「バリー・ボンズ」が甲子園で奮闘した。10年ぶり出場の国士舘の4番・黒沢孟朗(たろう)内野手(2年)は、167センチの小柄な体で主軸を名門の4番を担う。左打席で膝が地面につくほど腰を落とし、右足をグッと投手側に押し出してスイングする独特の打法。往年の大リーガーになぞらえ、チームでは「ボンズ打法」と呼ばれる。

 パンチ力を生かした打力で、下級生ながら昨秋の公式戦成績打率は・323。しかし、今年1月に左足首を骨折し、開幕直前にチームに合流した。

 この日は先頭打者だった二回は四球、四回は振り逃げで出塁したが、七回1死二塁の好機では凡退するなど、第4打席までで3打数無安打。試合後は「(怪我があったので)打席に立てて嬉しかったが、実力のなさで結果出せなかった」と悔しがった。独特のフォームに関しては「投手が投げづらいし、低めに集めてくると思って中2から始めた。体が小さくても、でかい人に負けない打撃を意識してやってきている」と胸を張った。

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