啓新 自慢の鉄壁リレーで関東王者撃破 創部7年目で甲子園初勝利

 初回を無失点に抑えナインとタッチを交わす啓新・安積(撮影・中田匡峻)
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 「選抜高校野球・1回戦、啓新5-3桐蔭学園」(27日、甲子園球場)

 スカイブルーのユニホームが聖地で躍動した。創部7年目で春夏通じて甲子園初出場の啓新(福井)が自慢の鉄壁リレーで関東王者の桐蔭学園(神奈川)を振り切り、大金星を挙げた。

 エースの安積航大投手(3年)が7回117球、10安打3失点の粘投。これを受け、八回から登板したストッパーの浦松巧投手(3年)が31球で打者6人を斬って捨てた。「立ち上がりは高めに浮いたが、バックを信じて投げた。3点取られたが試合はつくれたと思う。後ろに浦松がいるし、最後はベンチから安心して見ていました」と安積。キャプテンとして2投手を好リードし、初回には右へ三塁打し、初出場のチームにとってはこれ以上ない先制点を叩き出した穴水芳喜捕手(3年)は「2人がいい投球をしてくれた。昨秋から苦しい展開が続くが、粘り強く明るく楽しく戦うのが自分たちのスタイル。初回にいい打撃ができたのも良かった」と照れ笑いを浮かべた。

 啓新の強さは上位打線はもちろん、下位打線のしぶとさにもある。特に7番・古川剛外野手(3年)は3安打1打点2得点と中押し、ダメ押しに貢献した。

 相手は甲子園の優勝経験もある関東王者。甲子園初采配の植松照智監督(39)は「いつ逆転されるか怖かったが、終始自分たちのペースで戦えた。安積から浦松へ、最後はいい形になった」と手応えを感じていた。

 思えば、71年夏、当時新興勢力だった桐蔭学園が初出場初優勝を成し遂げている。そんな可能性を少しだけ感じさせる啓新の甲子園デビューだった。

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