巨人の丸佳浩外野手（２９）が２７日、東京ドームでの全体練習後、開幕戦（マツダスタジアム）で対戦する広島・大瀬良打ちへ闘志を燃やした。古巣を自身のバットで攻略し、開幕星を手にする。

　まずは２９日、開幕戦で敵のエースを打つ－。その１点に集中し、チームに弾みをつけると意気込む。「まずは大瀬良君。まずは大地ですから。それ以降は考えることではない。（以後のことは）第１戦が終わったら考えればいいこと」。静かに意気込みを明かした。

　巨人に移籍してもこれまで実践してきた試合への入り方、ルーティンを変えずに臨む。「カープでも先を見ず、目の前の試合をいかに全力で戦えるかがすごい大事だと思ってやってきた」。広島での２年連続ＭＶＰ受賞とリーグ３連覇達成は目の前の１打席に全力を尽くしてきたからこそ。昨季の最多勝、最高勝率の２冠右腕、攻略しか今は頭にない。

　２４日のオープン戦最終打席では１号ソロを放ち、上り調子。「最後の方はいつ開幕しても大丈夫と思っていました。あとは余計なことは考えずにやるだけ」。今季も「３番・中堅」で迎える開幕戦。巨人５年ぶりのＶ奪回へ、最大のライバル広島を倒しに２８日、敵地へと乗り込む。