松山聖陵遠かった聖地1勝 明徳・馬淵監督のおい、中本監督の継投策実らず

 「選抜高校野球・1回戦、大分4-1松山聖陵」(27日、甲子園球場)

 1回戦3試合が行われ、大分が松山聖陵を下し甲子園初勝利、県勢初となる2校初戦突破を果たした。

 春夏合わせ3回目の甲子園でも、初勝利はつかめなかった。松山聖陵打線は8安打を放ったが、チャンスであと1本が出ず八回の1得点のみ。明徳義塾・馬淵史郎監督(63)のおいにあたる中本恭平監督(30)は「打てなかった。全国で勝つことの大変さを感じた」と悔しがった。

 前監督の不祥事により、2月にコーチから急きょ監督に就任した。この日の大分戦が公式戦初采配。試合前の朝には叔父から「思い切ってやれよ」と激励の電話がかかってきた。先発の平安山陽投手(2年)が初回に2点を失うと、三回から2番手を投入する早めの継投策。しかし、劣勢をはね返せなかった。

 叔父に勝利を報告できず「一からやり直しです」と中本監督。視線を夏に向け、チームを鍛え直す。

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