習志野のサイン盗み確認へ 星稜・林監督は事情聴取へ 再試合の予定はなし
「選抜高校野球・2回戦、習志野3-1星稜」(28日、甲子園球場)
習志野(千葉)が優勝候補の星稜(石川)を下した2回戦、第3試合の試合後、敗れた星稜・林和成監督(43)は試合中にも審判団に訴えていた習志野の「サイン盗み」の疑惑に、前代未聞の行動を起こした。納得がいかなかったのか、報道陣がいる前で自ら直接、習志野の控室に抗議に乗り込むという異例の事態。日本高野連は林監督に対して今後、一連の行動の事実確認の事情聴取を行うもようだ。
日本高野連・竹中雅彦事務局長は、星稜が「サイン盗み」の疑惑を抱いた習志野の行動に関して今後、確認作業を行う可能性を明かした。「問題提起をされて確認するのはこちらの仕事です。何をもって疑わしいと感じたか」と話した。ただ、再試合などを行う可能性はない。
試合後、星稜・林和成監督が、直接猛抗議に向かったことは、報道陣に対応した段階では詳細を把握していなかったという。「何を思ってそういう行動に出られたかを聞かないといけない。それが本当なら異例のことなので」と、事情聴取を行う考えだ。
また、この騒動を受け「明日から試合前の攻守決定の際に審判、大会役員から、両チームにフェアプレー精神の意思疎通を徹底する」ことも発表。24日の明豊-横浜の試合後に外部から「横浜がサイン盗みをしているのでは」と指摘があり「責任者会議でもフェアプレーを各校の監督、部長に確認している。(サイン盗みは)あってはならないので徹底したい」と説明した。