市和歌山・緒方 先制ソロ「小さい頃から甲子園で」52年ぶり8強一番乗り

 「選抜高校野球・2回戦、市和歌山6-2高松商」(28日、甲子園球場)

 1回戦1試合と2回戦2試合が行われ、市和歌山が高松商を破り、習志野は優勝候補の星稜との接戦を制して、それぞれ8強に進出した。なお和歌山勢2校の初戦突破は1982年の箕島、大成以来。

 強烈な先制パンチが、ベスト8一番乗りへの号砲だった。市和歌山・緒方隆之介内野手(3年)は「小さい頃から甲子園でホームランを打ちたかった。チャンスを作ろうと思って打席に入った。最高の形」と初回の先制ソロに声を弾ませた。

 旧校名・市和歌山商時代の1967年以来となる8強で、センバツ2勝は藤田平(元阪神監督)を擁した65年以来。久々の進撃に「(相手の高松商は)歴史あるチームなので、8強入りは自信になる」と力を込めた。この日第1試合で智弁和歌山が1回戦を突破したため、34年の海南中と和歌山中以来2度目の和歌山勢同日アベック勝利も達成した。

 中学2年だった16年夏、市和歌山が夏の甲子園で星稜を下し2回戦に進出した試合を見て、市和歌山進学を志した。叔父・康宏さんが智弁和歌山の捕手だったこともあり、ライバル校として意識するが「(智弁和歌山の)東妻のホームランは考えず、自分の打撃をしようと思っていた」と集中力を発揮した。

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