ソフトバンク・甲斐野 山川の姿に「うわっ」も3球三振 開幕戦でプロ初勝利
「ソフトバンク5-4西武」(29日、ヤフオクドーム)
ソフトバンク・ドラフト1位の甲斐野央投手が開幕戦プロ初登板で初勝利を飾った。
同点の延長十回から6番手で登板。いきなり前の打席で満塁弾を放っていた西武主砲の山川との対戦に「うわっと思った」と素直な感想を口にしたが、全てフォークで3球三振。さらに森と外崎も三振に仕留める完璧なピッチングを見せた。十一回もマウンドに上がり1安打を浴びるも2三振を奪い、2回5奪三振無失点の満点デビューを飾った。その裏にデスパイネがサヨナラ打を放ち白星も転がり込んできた。
オープン戦では防御率8・53と振るわずに「正直自信を失いかけた」という。だが、兵庫生まれの明るい性格の右腕は「暗い顔をしていると、もっと(悪い事が)寄ってくると思った。無理にでも闘志を出して、元気を出していた」と強気を忘れなかった。
工藤監督も「称賛に値する、価値ある1勝でした」と4時間超のロングゲームの疲れも忘れさせるほどの笑顔を浮かべた。今季スタートもサファテが不在でリリーフ陣に不安が残るソフトバンクだけに、背番号20のルーキーは貴重な戦力となりそうだ。