ソフトバンク・ドラ1甲斐野やった新人一番星 2回5K!サヨナラ呼んだ
「ソフトバンク5-4西武」(29日、ヤフオクドーム)
チーム11年ぶりとなる新人投手の開幕戦白星を挙げたソフトバンクのドラフト1位・甲斐野(東洋大)はウイニングボールを両手で包み込み「勝ち投手になれるとは思っていなかった。幸せです」と笑顔を見せた。
圧巻の投球だった。同点の延長十回に登板。プロ初対戦となった打者は八回に満塁本塁打を放った山川だったが、ルーキー右腕はひるまなかった。「ブルペンで肩をつくっている時に(対戦すると分かって)うわーっと思ったけど、マウンドに上がったら抑えてやるぞという気持ちだけだった」。2球続けてフォークで追い込むと、3球目も外角低めにフォークを決め空振り三振を奪った。
続く森、外崎も三振に仕留め3者連続奪三振。十一回は1安打を許すも2三振を奪った。2イニング計5奪三振。サヨナラ勝ちを呼び込む31球だった。
工藤監督も「本当に彼の力が存分に出た試合」と目尻を下げた。
「ウイニングボールを早く両親に贈りたいですね」とはにかんだ23歳が目標の新人王に向け、最高のスタートを切った。