筑陽学園が福岡勢春夏通算150勝 2年生・中村が殊勲適時打
「選抜高校野球・2回戦、筑陽学園3-2山梨学院」(29日、甲子園球場)
2回戦3試合が行われ、初出場の筑陽学園(福岡)は山梨学院に3-2で競り勝った。1番・中村敢晴内野手(2年)が1-1の七回に決勝打を放ち、8強へ導いた。福岡勢はこれで甲子園春夏通算150勝となった。
2年生唯一のレギュラーの1番中村が試合の均衡を破った。1-1の七回2死二、三塁で左前へ適時打を放った。ここまで甲子園では8打席安打がなく「悔しかった」という思いをぶつけた。小指一本分短めにバットを持ち、追い込まれてからはノーステップでミートを心がけた。
中村の父寿博さんは1992年夏、西日本短大付が全国制覇したときの主将。現在は日本文理大で監督を務める。小学生のころから父に教わったことを守り放った殊勲打だ。中村は「お父さんは甲子園で優勝しているので、優勝を狙いたい」と意気込む。
福岡勢の甲子園春夏通算150勝という節目の勝利。「選手たちは大舞台で力を出してすごい。次もベストな試合をしたい」と江口監督。全員一丸で次戦も戦い抜く。