西村オリ またも中田の餌食…無念5時間超ドロー
「日本ハム4-4オリックス」(30日、札幌ドーム)
開幕戦から2試合連続の延長戦。5時間を超える激闘の末、初勝利を逃して引き分けた。オリックス・西村監督は疲れた表情で「ちょっとしたミスで流れを向こうにやってしまった」と勝ちきれなかったことを悔やんだ。
どうしても勝ちたい試合だった。今季の初勝利というだけではない。相手先発が昨年までのエース・金子だったからだ。
キャンプ中に栗山監督が先発予告した際には「どうやって攻略するのか。負けるわけにはいかない。絶対に負けられない。相当な覚悟でいきますよ。絶対負けたくない」と闘志を燃やしていた。監督就任直後の面談で金子に「力を貸してほしい」と訴えたが、自由契約を選択し、チームを去った。そんな相手にやられるわけにはいかなかった。
初回にメネセスの適時打で先制。二回には小田がソロ。同点の九回に福田が勝ち越しの2点適時打を放ったが、守護神・増井が同点2点打を浴びた。
「もうちょっと点を取りたかった。打てる人が打ってくれないとね。勝てるチャンスだっただけにもったいない」
相手4番・中田が2試合で2本塁打8打点と大暴れしているのに対し、吉田正は11打席無安打。それでも「ウチの4番ですから。信じてやるしかない。明日なんとか勝って、大阪に帰りたい」とかばった。今度こそ白星を手に、本拠地に戻る。