ソフトバンク高橋礼、プロ初白星 逆転弾の柳田に感謝「格好良かった」
「ソフトバンク3-1西武」(31日、ヤフオクドーム)
プロで初めて6回を投げきった高橋礼は、ベンチで祈っていた。得点は0対1。「ギータさんがホームランを打ってくれたら(自分に)勝ちが付く…」。イメージ通り六回1死、柳田が逆転弾を放ち、勝ち投手の権利を手に入れた。「本当に格好良かったです」と先輩の一発に感謝。
昨季はレギュラーシーズンで3試合に先発も勝利は手にできなかった。しかし今季初登板で、あっさりとプロ発勝利を手にすることができた。「ちゃんとやることをやれば(勝ちが)付いてくるんだなと思った」と、冷静に“プロ第一歩”を振り返った。
「過去にとらわれたくない」と、これまで使ってきた野球用品で残しているものはほとんどない。だが、大学2年時に韓国・光州で開催されたユニバーシアードに出場した日本代表のユニホームは、父・伸彦さんがこっそり残し、実家に飾られている。この日のウイニングボールも「さすがに、親に贈ります」と照れ笑いした。
初勝利も通過点と捉えるサブマリンは「チームで結果を残して、選ばれるようになりたい」と侍ジャパン定着も視野に入れている。つきまとってきた「未勝利」の肩書が外れた。あとは白星と、実績とを積み重ねるのみだ。