2年生エース明石商・中森粘った!161球3失点 来田のサヨナラ弾に感謝
「選抜高校野球・準々決勝、明石商4-3智弁和歌山」(31日、甲子園球場)
明石商(兵庫)は前回大会準優勝の智弁和歌山に4-3でサヨナラ勝ちし、春夏通じて初の4強入りを決めた。先頭打者本塁打を放っていた来田涼斗外野手(2年)が九回に右越え本塁打。センバツで先頭打者&サヨナラ本塁打は史上初の快挙となった。中森俊介投手(2年)も3失点完投と力投した。
2年生エース右腕・中森の粘りの投球が、劇的な勝利を呼び込んだ。8安打3失点、161球の熱投に「けっこう疲れました」と笑顔。サヨナラ弾を放った同級生の1番・来田とお立ち台で並び、喜びを分かち合った。
宿舎で同部屋の来田から、試合前に「粘り強くピッチングして。僕らが打つから」と声をかけられていた。「練習でもすごい打球を打つ。面白くて、頼りがいのある選手」。エースは打のヒーローに感謝した。
ピンチの場面では、へその下の「丹田」に力を入れるのがルーティンで「重心が下がって、下半身主導で投げられる」と言う。休養日を挟んで挑む準決勝の相手は東邦。疲労は否めないが「ここまで来たら気持ちだと思う」と闘志をみなぎらせた。