明石商・来田 先頭打者弾&サヨナラ弾&U18候補選出も慢心なし
「選抜高校野球・準決勝、東邦-明石商」(2日、甲子園球場)
休養日の1日、4強に進出した各校は、2日の準決勝に備え西宮市などで調整した。明石商(兵庫)は自校グラウンドで練習を行い前日、先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打という史上初の記録をつくった来田涼斗外野手(2年)は、浮かれることなく頂点への準備をしっかりとこなした。
「昨日はホームランが出たので(自然と)引っ張り(の意識)が。体が開き気味になっているので、今日は逆方向を意識してつまり気味で打ちました」
31日の智弁和歌山戦では、甲子園史上初の先頭打者弾&サヨナラ弾を記録。いずれも右翼席にたたき込んだ一発だ。祝福の「LINE」については「まだ返せてないです。400件ぐらい。昨日帰ったのが遅かったのでまだあまり携帯を見てないので」と周囲のフィーバーぶりは高まる一方だが、来田の気持ちは切り替わっている。
東邦戦では、石川昂弥投手(3年)との対戦となる。ミーティング前ということで具体的な対策は明かさなかったものの「内を攻めてくるのをイメージして、引きつけてバットを内から出していきたい」と意気込む。本塁打も意識はせず、「自然な形で打てたら、いいなと思います」と何よりチームの勝利につながる活躍を目指す。
練習終了後には、U18高校日本代表第1次候補選手37人が発表され、3人選出された2年生の1人として初の代表入り。「(優勝に向け)一戦一戦、自分のできることを精一杯して、そこで結果が出たらいいなと思います」。ジャパン入りの吉報も追い風に、来田が甲子園でさらなる輝きを放つ。