習志野、流れを引き寄せた重盗 死球欠場から復帰の根本「日頃の練習の成果」
「選抜高校野球・準決勝、習志野6-4明豊」(2日、甲子園)
習志野(千葉)が3試合連続の逆転勝ちでセンバツ初の決勝進出を決めた。千葉県勢の決勝進出は1995年の銚子商以来24年ぶりとなる。
流れを引き寄せる重盗だった。3点を追う三回、1死から1番・根本が遊撃内野安打で出塁。2死一、三塁で打席には4番・桜井を迎えた。一塁走者の角田がディレイドスチール。相手捕手が二塁へ送球した瞬間だった。迷いはなかった。「キャッチャーの送球が高くて、いけると思った」。三塁走者の根本が本塁へ突入した。
大舞台で乾坤一擲の重盗を成功させ、1点を返した。週末に必ず繰り返したという走塁練習。「日頃の練習の成果が出た。あのプレーから少し流れが変わってくれた」と根本は胸を張った。桜井が左前適時打で続き、一気に1点差に迫った。
2回戦で死球を受け右足足関節の打撲を負い、2試合を欠場したが、この日は1番打者としてチームをけん引。「ウズウズしていた。好きな野球ができてうれしい」と満面の笑みをたたえた。