巨人ドラ1高橋、初登板初先発初星 金本アニキに憧れた少年が…強烈虎退治

 「巨人10-1阪神」(4日、東京ドーム)

 伝統の一戦で挙げたプロ初勝利の喜びは格別だった。巨人のドラフト1位・高橋(八戸学院大)がプロ初登板初勝利。巨人の大卒新人では60年の青木宥明以来59年ぶり快挙だ。原監督に肩をもまれると、満面に笑みを浮かべ、握手を交わした。

 「正直、ホッとしています。勝てたことはすごくよかった。うれしいです」。実家のある茨城から観戦に訪れた父・幸司さん、母・佳子さんへ恩返しのプロ1勝。ウイニングボールを手にしながら「22年間、育ててくれた両親にプレゼントしたい」と感謝の思いを口にした。

 幼少のころは阪神ファン。憧れのチームを前に、緊張もあったが初回のピンチを切り抜けると、二回以降は安定感ある投球を続けた。決め球スクリューを効果的に使う。五回1死から代打・江越、上本をスクリューで連続空振り三振。6回を4安打1失点に抑えた元虎党は「(阪神ファンの歓声も)アウェーと思わずに投げられた」と胸を張った。

 父・幸司さんも阪神ファンで虎党一家。小学生時代は神宮でジェット風船を飛ばし、メガホンをたたいて応援した。金本知憲氏に憧れ、その影響もあり父・幸司さんには「外野手になりたい」と話したこともあったが、天性のしなやかな腕の振りと左投げということで、小学4年生から投手一筋。素質あふれる左腕はプロ初登板で大器の片りんを見せた。

 幼少のころ東京ドームでの伝統の一戦に連れてきた幸司さんは、息子の虎封じに感激の様子。「これから先につながる1勝だと思います。これからもおごらずに頑張ってほしい」とさらなる飛躍を願った。

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