大船渡・佐々木 伸びしろまだある!163キロ右腕向上心 同世代から技術吸収
「侍ジャパン高校代表候補・国際大会対策研修合宿」(7日、奈良県内)
侍ジャパン高校代表候補の国際大会対策研修合宿は奈良県内で全日程を打ち上げた。6日の実戦形式練習で高校球界歴代最速となる163キロを計測した大船渡・佐々木朗希投手(3年)は、さらなる記録更新に自然体で臨む考えを語った。また最終日のこの日、春季熊本大会に出場していた有明・浅田将汰投手(3年)が合流した。
163キロ右腕の向上心は尽きていない。さらなる最速更新については目標としないと言いつつも「気にせずやっていって、球速がついてきたら」。今後も大きな注目を集めることが予想されるが、佐々木は自然体で臨む考えを明かした。
日本選手の最速記録は、16年のパ・リーグCSで、日本ハム・大谷翔平投手(現エンゼルス)が投じた165キロ。ただ今春のセンバツに出場した星稜・奥川恭伸投手(3年)や横浜・及川雅貴投手(3年)とのキャッチボールで、「初めて受ける球。頑張って近づきたい」と同世代の総合力の高さを知った。
自分の力に物足りなさを感じたからこそ、伸びしろについて「まだあるかな」と明かした佐々木。「いい刺激があったので、これを糧にしたい」と語ったように、向上心を持って練習に取り組めばさらなるスケールアップが見込める。
合宿中に奥川から称賛を受けても、「こっちのセリフなので」とキッパリ。ピッチングの考え方やバッター心理を同世代の選手から聞いて貪欲に学んだ。
「足りないところを練習で補って」と力を込めた佐々木。貴重な3日間を胸に刻み、“令和の怪物”は夏に向けて、地元・岩手で再び牙を研ぐ。