国学院大・横山5回1失点7K 昨秋王者の立正大を撃破 母の誕生日に親孝行
「東都大学野球、国学院大5-3立正大」(8日、神宮球場)
1回戦2試合が行われ、国学院大の横山楓投手(4年・宮崎学園)が5回1失点の好投、昨秋王者・立正大を下した。駒大は林琢真内野手(1年・東邦)の逆転三塁打などで亜大に競り勝った。今季から1、2回戦を全て1日3試合で実施するが、3試合目、東洋大対中央大は雨天のためノーゲームとなった。
開幕投手を任された意地を見せた。横山は気温10度を下回る中、視察したヤクルトスカウトのスピードガンで最速147キロを計測。「めちゃくちゃ緊張した」と五回までに98球を要しながら、粘りの投球で試合を作った。
何としても勝ちたい理由があった。この日は母・香子さんの45度目の誕生日。大学ラストイヤーを迎え、地元・宮崎から応援に駆けつけてくれたという。「ウイニングボールを渡したい」と自慢の直球を軸に7奪三振。失点も押し出し四球の1点のみにしのいだ。
「チームの勝利に貢献できたのでよかった」と昨季の神宮王者撃破とともに、最高の親孝行を果たした。1学年上だった清水昇(現ヤクルト)のような、調子が悪くても負けないエースを目指す。