巨人、ビヤヌエバ覚醒?で原監督もうれしい悲鳴 注目される外国人の起用法
10試合を終えて7勝3敗。好スタートを切った巨人だが、その原動力のひとつとなっているのが、助っ人勢の活躍だ。
前日9日の中日戦ではビヤヌエバが来日1号、2号となるソロを2発。17三振を喫したチームで気を吐き、勝利に貢献した。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「スイングが速い。立ち上がり、大野雄の高め真っすぐに押され、丸、陽岱鋼、ゲレーロが三振。先制も許して嫌なムードが漂い始めたところで、その真っすぐを仕留めてスタンドに運んだ。2本目も攻略の難しいロドリゲスの変化球をものともせず、すごい弾道でスタンドまで届かせた。チームが苦しむ相手を打ったということに、価値がある」と評価。
オープン戦、開幕直後は低調気味だったが、ここ3試合は9打数6安打と調子も上昇。チームトップタイの3本塁打、11打点のゲレーロに負けじと存在感を見せ始めている。
こうなると、悩ましいのは外国人枠の問題だ。投手陣では先発のヤングマンとメルセデスがそれぞれ1勝、守護神クックは4戦4セーブ、防御率0・00と結果を残しており、原監督は「高いというところで競い合ってくれるというね。まあ僕だけ悩めばいいことじゃない?」と、うれしい悲鳴を上げた。
注目されるのは今後の起用法だ。ヤングマンは開幕カード2戦目の広島戦に登板後、出場選手登録を外れたが、関本氏は「今の状態なら、野手ふたりは外しにくい。一発のある打者が6番、7番に座っていたら投手としてはたまらないよ。クックもポジション的に外せない。となると、しばらくは先発のヤングマンとメルセデスを交互に入れ替えて使っていくことになるだろうな」と、予測した。
巨人の強みは、ファームに実績のあるマシソンもいることだ。関本氏は「クックは対戦ふた回りくらいしないと評価は難しいが、今は役割を果たせている。マシソンは実戦で十分にコンディションを上げてから、投手陣が疲弊する夏場にフル回転してくれるのがチームにとっては理想的ではないか」とした。
助っ人のモチベーションも高め、戦力として機能させている原監督。相乗効果で活躍が続くようだと、ファンの期待感はどんどん増していきそうだ。