DeNAドラ3大貫初星 「逃げ腰」初戦を反省攻めた!ベイ投に新星誕生
「阪神2-5DeNA」(11日、甲子園球場)
プロ初勝利を手にしても、DeNAドラフト3位・大貫晋一投手(25)=新日鉄住金鹿島=の表情は普段通りに映った。「次はもっと長いイニングを投げられるように」。5回5安打1失点という結果でも、気持ちはすでに次戦へと向いた。
立ち上がりに苦しんだ。安打と四球で2死満塁。なんとか無失点で切り抜けると、徐々に本来の姿を取り戻していった。得意とする変化球で阪神打線を翻弄(ほんろう)。「野手の方、リリーフの方に助けていただいた」と感謝した。
初登板初先発となった4日のヤクルト戦(神宮)では3回持たず4失点。緊張がピークに達し「逃げ腰」だったと言う。その悔しさをこの日のマウンドにぶつけた。「常に攻める気持ちで」と気迫をボールに込めた。
東、石田が故障で出遅れる中、ルーキー2人が開幕ローテ入りした。ドラフト1位の上茶谷は年下だが「尊敬していますし、刺激ももらっている」。そんな気の合う後輩は9日に先発し6回3失点。阪神打線について「めっちゃ打つ」と事前に情報をもらい、イメージを膨らませていた。
ラミレス監督は「まずはおめでとうと言ってあげたい」と祝福。そして、今後はイニングを延ばしていくことに期待した。大きな1勝をつかんだ大貫。ローテを支える1本の柱がチームに生まれた。