西武・多和田 誕生日前祝いの初勝利 七回2死までパーフェクト
「西武1-0オリックス」(12日、メットライフドーム)
覚悟を決めて内角を攻め続けた。スコアレスの九回2死一、三塁。西武・多和田は1ストライクから4球続けて内角に直球を投げ込んだ。5球目でロメロを空振り三振に仕留めると、その裏に劇的なサヨナラ勝ち。苦しんできた開幕投手が、完封で今季初勝利を飾った。
「厳しかったです。(ロメロの)2球目で内角は危ないと思って首を振ったけど、(森)友哉がまた内角のサインを出したのでいくしかないなと。強気でいけて、友哉に感謝している」
大記録も予感させる圧巻の投球だった。七回2死までパーフェクト。そこで吉田正に右前打を浴びた。「気づいていたけど、できると思っていなかったので早めに1本出て力が抜けて良かった」。117球の熱投が報われた。
初の開幕投手を任されたが、2試合白星なしも、昨季6勝無敗と相性のいいオリックス戦で初勝利を挙げた。13日に26歳を迎えるエース候補。「今日の投球を基本にして、上を見て成長していきたい」と笑った。