ヤクルト・山田哲2号空砲…G菅野攻略できず
「巨人6-1ヤクルト」(12日、東京ドーム)
ゼロ行進を止める一発も、敗れては喜べるはずもない。「勝ちにつながらなかったのでね」。天敵・菅野から放った先制の2号ソロが空砲となり、ヤクルト・山田哲は淡々とした表情で悔しさを押し殺した。
初回2死。フルカウントから真ん中に入った150キロを完璧に捉えた。左翼席中段に届く一撃は、ノーヒットノーランを喫した昨季のCS第1Sを含めれば、菅野から昨年6月22日以来、実に21イニングぶりの得点。四回にも左前打を放った。
「自分でもビックリするぐらい、状態以上のいい打撃ができた」。そうアーチを振り返る一方で「菅野さんは特別。次にまたいいイメージでいけるかはわからない」と首を横に振った。好機は四回の無死一、二塁ぐらい。結局、攻略には至らず、菅野には5連敗だ。
3連勝で乗り込んだ首位攻防初戦に敗れ、4年ぶりの単独首位は1日天下に。「山田のホームランでいけるかなと思ったけど、その後チャンスが1回では仕方ない」と小川監督。4年ぶりの優勝を狙うには、天敵退治という宿題が残った。