楽天・平石監督 本拠地4連勝 目指す野球見えた!先発の安楽を称賛
「楽天4-2ソフトバンク」(12日、楽天生命パーク宮城)
泥くさく、全員で勝利をもぎ取る。楽天・平石監督の目指す野球の一端が垣間見えた。同点の八回だ。ブラッシュが左翼越え二塁打で出塁すると、足立が犠打、代打・渡辺直が死球でつなぎ、田中の初球に甲斐の捕逸で勝ち越し。さらに1死三塁から田中がスクイズを決め、勝利をたぐり寄せた。
「何とか試合に勝てて良かった」と笑顔の平石監督。相手のミスで勝ち越したが、運だけではない。足立の犠打で1死三塁として、くせ者・渡辺直を送るなど、相手にプレッシャーを掛け続けた。
今季のチーム初となるスクイズも「勝負を掛けた。状況が整った」という勝負手だ。相手先発はエース・千賀。前日には「思い切った策でも何でもやって点を取りたい」と話していたが、宣言通りの戦いで首位攻防の第1ラウンドを制した。
2年ぶり勝利を逃した先発・安楽も相手に先手を取らせない投球で指揮官も「素晴らしかった」と称賛だ。これで本拠地4連勝。結束は強さへ変わりつつある。