慶大・増居が神宮デビュー 1回無失点に「良かった」
「東京六大学野球、慶大7-1立大」(14日、神宮球場)
慶大のルーキー・増居翔太投手(1年・彦根東)がいきなり神宮デビューを果たした。九回からマウンドに上がり、1回無失点。2死から四球と安打などで二、三塁のピンチを招いたが、「何とかなってよかったです」と初々しくはにかんだ。
自己最速タイとなる142キロを計測した直球を丁寧にコースへ突いた。最後の打者も141キロで見逃し三振。「ある程度投げ分けができた」と内角、外角に散りばめてほんろうし、試合をきっちりと締めた。
昨春のセンバツ・花巻東との3回戦で九回まで無安打無失点に抑えながら延長の末にサヨナラ負けを喫したことで、プロスカウトからも注目を浴びた。「先発したいという気持ちもある」と強力投手陣の中に割って入っていく気持ちは十分。秀才左腕が新たな舞台で上々のスタートを切った。