超異例の巨人“人事異動” 読売テレビの春川正明氏が国際部長に就任
巨人は19日、編成本部次長兼国際部長に5月1日付で読売テレビ放送報道局解説委員長の春川正明氏(57)が就任すると発表した。読売テレビの「情報ライブ ミヤネ屋」に出演中で語学も堪能な同氏に白羽の矢を立てた。MLBとの連携強化、パイプづくりなどが期待される。読売テレビからの“巨人入り”は、超異例の移籍となる。
巨人軍が、重要なポストに人気番組のコメンテーターを抜てきした。読売テレビの「情報ライブ ミヤネ屋」に出演中の春川氏が、5月1日付で編成本部次長を兼務する新任の国際部長に就任。読売テレビを退職する同氏が“入団”する人事は、極めて異例だ。
期待は大きい。海外スカウト活動の総責任者という重責を担う。巨人は大リーグ・ヤンキースとパートナー契約を締結しており、ニューヨーク事務所を中心に情報収集などの活動を行ってきた。だが米国での駐在強化が近年の懸案事項だった。春川氏の人事について巨人の大塚球団副代表は「(米国での)パイプづくりや人脈強化です」と期待した。
関大硬式野球部出身の春川氏は読売テレビに入社後、ロサンゼルス支局長を務めた経験もあり、語学は堪能。この日「情報ライブ ミヤネ屋」に出演した同氏は今年2月に巨人の春季キャンプ地を訪問した時点ではすでに、巨人入りの話が「ちょっとだけ」あったと告白。「ニューヨークを拠点にして中南米、アジア、韓国、台湾も。ヤンキースだけでなく全米30球団との関係を強化する」と意欲を示した。
また現在の国際部長・津崎勝利氏は今後、国際部参与として1~3軍に在籍する外国人選手の育成・支援を重点的に担当する。