オリックス・増井 史上3人目150セーブ&150HP達成!
「楽天4-5オリックス」(19日、楽天生命パーク宮城)
最後の瞬間、オリックス・増井は満面の笑顔を見せた。九回を三者凡退に抑え、プロ10年目で150セーブ達成。すでに165ホールドポイントも挙げており、150セーブ&150HPはオリックス・平野、阪神・藤川に続く史上3人目の快挙となった。
「150セーブもできると思っていなかったのでうれしいです。僕はパーフェクトなクローザーじゃない。打たれるクローザーなのでもっともっと完璧になりたい。そういう意味ではまだまだと思っていますけど」
3月30日の日本ハム戦で2点差を追いつかれ、今月7日の楽天戦では3点差を追いつかれ榊原のプロ初勝利を消した。抑えて当たり前。打たれれば厳しい声が飛ぶのが抑えだ。それでも「毎回、勝利の瞬間にマウンドにいられることが喜びですね」と話す。
6月に35歳を迎えるが直球は常時150キロを超える。その秘訣(ひけつ)は足にある。
「短距離選手のつもりで走ってます。走れなくなって終わっていく選手を見てきたので。走れなくなったら終わりだと思ってやっています」
オフもダッシュは続ける。チームで定期的に20メートル走などを計測するがいつもトップクラスにいる。「近藤にだけは勝てないんですよ。今の目標は打倒近藤ですね」と笑う。瞬発力を持続させる努力こそが長持ちの秘訣だ。
実は狙っている記録がある。あと11に迫る150ホールドだ。「150セーブ&150ホールドは誰もやったことないらしいんでやりたいですね」。都内の自宅に飾る記念球をバッグに収め、守護神は次なる目標に向かった。