プロ注目の明大・森下、リーグ通算10勝目 1失点完投10K
「東京六大学野球、明大4-1立大」(22日、神宮球場)
今秋ドラフト上位候補の明大・森下暢仁(まさと)投手(4年・大分商)が今季初勝利でリーグ通算10勝目を挙げた。140球の熱投で1失点完投。チームを勝ち点獲得に導いた。
スタイルを変えて立大打線に的を絞らせなかった。最速154キロを誇る速球で押さずにカーブ、チェンジアップでほんろう。「緩急が使えたのはよかったかな」と10奪三振に仕留めた。
20日の初戦では直球主体で高めに浮き、痛打されて6回4失点とKOされた。「やり返してやろう」とビデオを見直し、投球フォームを修正。視察した阪神・平塚スカウトも「コントロールがよかった」と評価した。
6番に入ったバットでも、森下は八回2死二塁から左翼へダメ押しの適時二塁打を放ってガッツポーズを見せた。悔やまれるのは直後の投球。内野ゴロの間に得点を許し、またも完封ならず。「三振を取らないと」と、エース兼主将として反省を忘れなかった。