横浜ドラフト候補・及川は復活の兆し 現在背番号10も「夏に一桁を」
「春季高校野球神奈川大会・準決勝、桐光学園5-3横浜」(27日、サーティーフォー保土ケ谷球場)
横浜が逆転負けを喫し、3年連続で出場中だった春季関東大会への出場権を逃した。六回まで無失点だった先発の木下幹也投手(2年)が突如崩れ、4失点。後を受けた今秋ドラフト候補の及川雅貴投手(3年)は八回にダメ押し点を献上したが、2回1失点4奪三振と復調の兆しを見せた。
敗戦の中にも、明るい材料はあった。及川は七回の3-4と逆転された直後から登板。「自分のいい感覚では投げられた」と2者連続で空振り三振を奪って、嫌なムードを断ち切ろうとチームを鼓舞した。
今春センバツでは三回途中5失点の乱調で初戦敗退となった。侍ジャパン高校代表候補合宿に参加しながら不振は払しょくできず、今大会は背番号10で短いイニングでの登板のみ。平田徹監督も「光が見えたんじゃないかな」と悩める左腕の復活へ期待を寄せた。
視察したロッテ・柳沼スカウトが「腕の振りがよくなった」と認めるように、高い評価は変わらない。「また夏に一桁を背負っていきたい」と及川。新球・チェンジアップの精度を高めることで投球の幅を広げ、生まれ変わった姿を披露してみせる。