星稜 サイン盗み抗議で監督不在もコールド勝ち 奥川「帰ってくるまで踏ん張る」
「石川大会、星稜11-0七尾」(27日、石川県立野球場)
星稜がセンバツ後、初の公式戦で七尾にコールド勝ち。林和成監督(43)が指導禁止という状況下で、山下智茂名誉監督(74)の長男でもある山下智将部長(37)が指揮を執り、白星発進となった。
ドラフト1位候補の奥川恭伸投手(3年)は出場しなかったが、主将の山瀬慎之助捕手(3年)が四回にソロ弾を放つなど毎回得点で圧勝。山下部長は「選手は普段通りの力を発揮してくれました。試合前にも思いきってやりなさいと伝えていたので」と称えた。
林監督は今春のセンバツで習志野のサイン盗みを疑って直接抗議に出向き、また、学校側に無断で週刊誌の取材に応じたことも含めて懲戒処分を受け、春季北信越大会終了の6月4日まで指導禁止。奥川は「監督さんが帰ってくるまで踏ん張ってやっていきたいと思います」と力強く話していた。