創志学園、延長十二回制し8強進出 ドラフト候補・西は登板機会なく1安打
「春季高校野球・岡山大会2回戦、創志学園5-1岡山東商」(28日、倉敷市営球場)
創志学園が岡山東商業に延長十二回に4点を勝ち越し、5-1で勝利し、8強進出を決めた。今秋のドラフト上位候補の創志学園・西純矢投手(3年)は「4番・一塁」での出場で登板機会はなく、6打数1安打だった。
この日先発の最速146キロ右腕の草加勝投手(3年)が、151球を投げての完投勝利。九回1死二塁のサヨナラのピンチでも、西を投入することなく草加に任せたことを、長沢宏行監督(66)は「夏に向けて西1人ではダメ。草加がよく投げくれた。自信にしてほしい」と振り返った。
今大会は、草加ら2番手投手の成長を考え、西は基本的には登板しない方向だという。草加は182センチの身長を生かして角度あるボールを投げることが特徴で「西のことはライバルとして見ています。普段は仲良しですが。(監督からは)西と違うタイプのピッチャーになれと言われています」と力を込めた。
西は試合途中、ベンチ前でキャッチボールを行う場面もあったが「アピールです(笑)」と振り返った。「本職」の投手としての出番は現状、今大会ではないもようだが、チームの勝利にかける気持ちは強い。
「やったらダメなんですけど。自分はピッチャーなので」と、禁じられている一塁へのヘッドスライディングを見せる場面も。「4番だったので大事なところで1本打たないと」と反省しながらも、草加の勝利には「ストレートに角度があります。やっぱり自分1人ではしんどいので」と喜んでいた。